日本での印鑑の役割・日本に暮らす外国人に印鑑は必要?【ジャパンボックスまとめ】
この記事を読めばわかること
・印鑑とは何?
・印鑑の種類
・印鑑の作り方と印鑑登録の方法
・日本に暮らす外国人に印鑑は必要?
印鑑について
日本に来てはじめて印鑑を知った方も多いと思います。最近では日本のお土産としての印鑑の需要も増加しています。確かにプレゼントをする方の名前を彫った印鑑はお土産として素敵ですね!
ここでは、日本で生活する上で印鑑とは何かについての説明をしていきます。
印鑑とは
発祥の地である中国でも現代サインが主流となっているなか、現在でも印鑑文化が根付いているのは、日本と韓国の2か国ぐらいであると言われています。
印鑑は名前が彫られたスタンプです。サインの代わりに使用します。個人でも法人でも「自分自身が確かにこの書類を承認しました。」ということを証明するものになります。
もちろん、日本でも契約書にサインをすれば、印鑑は無くても契約は成立します。ただし、日本人の感覚として、サインだけでは何か”正式感”が無く、印鑑を押すことで初めて書類が正式文書として登録され信用に値する、そんなイメージがあることも事実です。なので、日本人を相手にビジネスをする方はご自身の印鑑を準備しておいて損をすることは決してありません。
印鑑はいつ必要?
“売買契約などの法的な権利や義務が発生する時” です。
具体的には、下記のようなケースが該当します。
・アパートを借りる、マンションを買う
・銀行口座を開設する
・自動車の購入、売却、名義変更する
・会社間で取引や契約などをする
・ビジネス上の議事録や契約書を作成する
・正式な結婚の書類を役所に提出する
結婚
日本人同士の結婚では婚姻届に必ず印鑑を押します。文化的な習慣ですが印鑑を押すことで結婚が本気であることの証明になります。外国人の場合は日本人と結婚をする場合でも婚姻届に印鑑は不要ですが、外国人の伴侶が印鑑を押すことで喜ぶ日本人はいても不愉快になる日本人はあまりいないと思われます。なので、日本人と婚姻届を役所に提出する予定のある外国人の方は印鑑を準備してもいいですね!
印鑑の種類
印鑑には主に下記の3種類があります
実印
実印とは、市区町村の役所に登録した、公的に認められた印鑑です。役所に印鑑を登録することを”印鑑登録”といい、登録された印鑑を実印と呼びます。印鑑登録をすると、印鑑証明書を取ることができます。この証明書があることで、「確かに本人が実印を使って押した書類」であることが認められます。
実印を押すことで、その書類に本人がサインをしたことと同じ意味合いを持つことになります。なので実印を作った場合は、その印鑑は大切に保管して仮になくしてしまった場合は悪用されることを防ぐために登録をした役所で印鑑登録の抹消手続きをして下さい。
銀行印
銀行印とは、金融機関に届け出ている印鑑のことをいいます。個人・法人を問わず、金融機関での口座開設の際に登録することになります。お金を預けている人が本人であるかどうかを証明する役割を担っており、お金の管理には欠かせない印鑑です。
最近では外国人の方を対象に印鑑がなくても口座を開設できる銀行も増えています。
認印
認印とは、上記で説明した「実印」や「銀行印」以外のもの全てを指します。100円ショップの簡易的な三文判やシャチハタなども認印に含まれます。大きさや形などは特段規定されていません。
日本語以外の印鑑
カタカナやアルファベットでも印鑑の作成、登録ともに可能です。在留カードや住民票の氏名欄などに記載された氏名を彫れば問題ありません。
印鑑の作り方と印鑑登録
最後に印鑑の作り方と印鑑登録方法を紹介します。
印鑑の作り方
日本で珍しい名前の方の印鑑は注文製作が基本です。
街中の印鑑作成のお店で直接相談すれば、印字面や素材、大きさなど、さまざまなサンプルを実際に見せてもらえるので納得するものを作成することができるでしょう。
一方で、「お店に立ち寄る時間がとれない」、「少しでも安く作成したい」という人は、インターネットで注文するという方法もあります。
参考に外国人向けの印鑑作成も受け付けているお店を以下に3店紹介します。
JUN Japanese Gifts & Souvenirs (英語)
印鑑登録の方法
住民登録をしてある市町村役場に登録したい印鑑を持参して手続きを行うだけです。
ただし、自治体によっては英語の印鑑を認めていないところもありますので、印鑑を作る前に住民登録してある地域の役所で確認したほうが安心です。
外国人にとって印鑑は必要?
10年以上日本に暮らした外国人の方々のお話で、賃貸契約や銀行口座作成も含めて印鑑がなくて全く問題がなかったという方が多くいます。しかし、中には貸契約や入社契約書で印鑑が必要だったという方もいます。突然に印鑑が必要になった時に注文して、届くまでの時間を考えると日本で生活をするならば、印鑑を1つ準備をしておくのもいいですね。
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