日本の保育園に入園するまでの流れを解説!準備が必要な書類は?外国人相談窓口は?
小さなお子様を持つママが日本で保育園を探す時、まず何から調べたらよいのか、戸惑うことも多いと思います。日本の保育園に入園したい場合「いつから」「どんな」準備をすればいいのか?保育園に入園するまでの流れや必要な情報をジャパンボックスがまとめてご紹介します。
日本の保育園の仕組み
保育園の種類
日本には、以下の3種類の保育園があります。
・公立保育園(自治体が運営しているため方針や環境に一定の基準あり)
・私立保育園(その園独自の方針あり)
・認可外保育園(国の基準外)
認可保育園に入るためには子供に保育が必要であると自治体に認定される必要があります。そのための証明書や書類の準備が必要になってきます。
保育園の料金
料金に関しては、認可保育園では所得、預け時間、お子様の年齢によって決まります。認可外保育園は所得ではなくその園ごとに規定の料金がありますので、それぞれご確認ください。
2019年から始まった保育の無償化について内閣府による英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語による説明があります。
保育園はどんな場所?
保育園では室内外での遊び、給食やおやつの時間、お昼寝などを通し、集団生活の中からさまざまな学びがあります。預けている間に親が仕事ができるというだけではなく社会性を育む場となるため、お子様の成長の助けにもなります。
私立保育園や認可外保育園はその園ごとに教育方針や保育時間が異なるため、まずは見学をしてライフスタイルやお子様の性格に合った園を選ぶとよいでしょう。
保育園に入園するまでの流れ
4月入園までの一般的な流れ
日本の保育園は4月に入園をするのが一般的です。
①見学(4月~9月頃に各園に電話で予約)
②入園の申込書を提出(10月くらいから→書類の準備は早めに始めると安心です)
③面談
④入園内定通知
見学
保育士と園児の関わりや、保育園の様子が分かるので見学をすると安心です。直接、保育園に電話をして見学の申し込みをします。1年を通して見学を受け入れてくれる保育園が多いですが、5月~9月頃に各園に電話をして見学の日程を保育園と決めるのが一般的な流れになります。
入園申し込み
ほとんどの保育園で、入園する前の年の10月~12月頃に入園申し込みの受付があります。申し込みの前までに書類を揃えておく必要があります。申し込みは複数の保育園の候補を挙げて複数の保育園に申し込むことが一般的です
入園内定前の面談
入園内定前の面談はない場合もあります。内定前の面談は入園申し込み時の書類内容の確認が中心となり、ご家庭にとって保育の必要性を聞かれ、それが選考の判断材料の一つになります。
入園内定通知
多くの自治体では1月から2月ごろに郵送で入園内定通知書が送付されます。選考に落ちた場合には連絡がない園もあるので、通知があるかないか、通知時期はいつ頃かを事前に確認しておくと安心です。入園が決まった場合は、説明会や面接の日程の確認をしてください。入園が決まらなかった場合は二次募集を行っている保育園を探すか認可外保育園を探すことになります。
4月以外に入園はできる?
4月以外に入園を希望する場合は、希望する保育園やお住まいの自治体に確認してください。空きがあれば4月に限らず、随時入園を受け付けてもらえます。
保育園の入園に必要な書類とその準備
保育園入園に必要な書類
入園に必要な共通の書類は、
- ・入園申込書
- ・家庭状況票
- ・児童状況票
- ・エントリーシート
- ・保育園等に関する留意事項について
- ・個人番号(マイナンバー)の提供について
- ・保育受託証明書
- ・入園申込みの提出書類チェックシートなどです。
他にも家庭の状況によって必要な書類は、
- ・就労証明書
- ・就労状況申告書
- ・育児休業からの復職に関する申立書
- ・産前産後休暇からの復職に関する申立書
- ・きょうだい同時申込みに関する申立書
などさまざまあります。
書類の準備は早めに
書類はお住まいの役所のホームページ等でご確認ください。書類はとても多いですが必要な書類をリストアップして一つ一つ準備をすれば必ず見通しが立ちます。
お住まいの自治体に相談しましょう
各自治体では子育ての相談窓口を準備しています。この後に紹介する”外国人の方の相談窓口”やお住まいの自治体の方にも相談しながら一つ一つ必要な書類の準備をして入園に備えてください。
外国人の方の相談窓口
東京都教育相談センター
東京都教育センターは、”教育全般の相談に関する英語、中国語、韓国語のホームページ”があり、対応日時や電話番号も記載されているため、日本語が不得意な外国人の方にもご利用いただけます。
また、都民の声課という課があり、その中に「外国人相談」という窓口があります。
英語の他に中国語や韓国語の対応もしています。
東京都国際交流委員会
東京都国際交流委員会には、東京の区市町村ごとの多言語相談窓口をまとめたものがあります。
お住まいの地区を探し、日時や対応言語を確認の上、電話でご相談ください。
子育て中に役に立つ施設
地域の子育て支援センター
それぞれの地域には「子育て支援センター」という小さなお子様(0歳~未就学児)のための施設があります。遊ばせたり、話したり、他の親子と交流をしていくうちに、悩みを話したり相談し合うお友達ができることもあります。季節ごとにイベントを行っていたり、自然と仲良くなれるよう、工夫されています。参加してみることで生活や子育て、保育園のことなどを話せる相手が見つかるかもしれません。
まとめ
出産後に仕事を続けるママが増えて保育園は足りない状況が続いていました。最近では、国や自治体の取り組みにより状況が改善されてきています。保育園が必要な家庭では入園できる可能性が高くなっています。保育園の入園準備を外国語でするのは本当に大変だと思います。この記事を読んで、情報を集める手助けになればと願っています。あなたのお子様がご希望の保育園に入園して、そこでお子様が良い時間を過ごすことをジャパンボックスは願っています。
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