日本の不動産業界で就職するなら宅建! 外国人のための宅建受験あれこれ 【ジャパンボックス】
「宅地建物取引士」 は日本の不動産業界で働くことを考えている人にとってとても意味のある資格です。日本の不動産業界に就職を考えている方、宅建に興味があって受験を考えている外国人の方、どんな試験なのかを知りたい方に宅建の資格を取ることの意味や宅建の試験内容について分かりやすくジャパンボックスがまとめました。
不動産関係の資格「宅建」って何?
「宅建」とは、正確には、「宅地建物取引士」といい、宅地など不動産を売買や賃貸の仲介することを商売とする場合に必ず取得していなければならない資格のことです。このことは「宅地建物取引業法」という法律に定められています。宅建取得者は、不動産関係の幅広い知識を有しています。また、国家資格ですので、日本国内であればどこでも通用します。
宅建の資格取得者が行うこと
「宅地建物取引業法」により宅建取得者の同席が義務付けられている取引への関与
例として
- 不動産に関係する契約(宅地や住宅の売買や賃貸など)
- 不動産に関係する契約の説明や書面への押印
などがあります。
日本の不動産業で就職なら宅建の資格があると有利!
不動産会社など、不動産関係の会社や事務所を始めるときには、従業員5人に対して宅建取得者を1名以上おかなければなりません。不動産業界に就職したい場合には大変有利な資格といえます。宅建資格を持っているとお給料が変わる不動産会社も多くあります。
宅建の受験資格についてー外国人でも受験できる?
宅建の受験資格とはどのようなものなのでしょうか?
年齢や学歴、国籍に関係なく受験することができます。受験の申し込みをしたときに、日本国内で住民登録されている必要があります。国籍にかかわらず住民登録している地域で受験することが可能です。試験は日本語のみになります。受験資格に制限はありませんが、合格した後に都道府県知事に資格登録をする際に、欠格条項(未成年・犯罪歴・成年被後見人など)に当たらないことが必要です。
宅建の試験の内容
この項では、実際の宅建の試験ではどのような内容が出るのかについて紹介します。
宅建の試験に出る範囲
宅建の試験に出る範囲は、大まかにいって以下の4分野です。
- ・ 権利関係について(民法、借地借家法、不動産登記法、建物区分所有法)
- ・ 法令上の制限について(都市計画法、建築基準法、その他法令上の制限)
- ・ 宅地建物取引業法について
- ・ 税・価格について(所得税、印紙法、不動産取得税、固定資産税、鑑定評価など)
この中から50題ずつ出題されます。試験の形式はすべて四肢択一です。この中でも「宅地建物取引業法について」は基礎的な内容について問う問題が多いので、この科目で得点を稼ぐことが合格への近道となります。
試験の時期
例年7月に試験の申し込みがあります。10月第3日曜日に試験があります。
・2021年度の宅地建物取引士資格試験の予定についてはこちら
受験する前に、参考書や過去問を勉強したり、通信講座や宅建受験の専門スクールに通学したりして、数か月から数年かけて受験することが多いです。
外国人のための宅建受験の勉強法
外国人が宅建を受験しようとするときに、一番問題になるのが言語です。日本語の理解が不十分なために、圧倒的に不利になることです。しかし、そんな外国人受験者でも宅建合格者は多くいます。その方たちがしてきた勉強法について紹介します。
まずは日本語を覚えた
外国人にとって、日本語は非常に覚えるのが難しいものです。中華系の方の場合、法律用語のほとんどが漢字表記であることもあり、宅建受験用の勉強では、比較的、独学でも覚えやすいという意見もあります。独学の場合は、日本語を丸暗記するのではなく、文章の意味を覚えることが重要です。単語を一つずつ暗記していると、文章の意味がつかみにくくなってしまいます。
通信講座やオンライン講座を利用する
通信講座やオンライン講座を利用して勉強すると、仕事や家事などの合間の隙間時間を利用して勉強する時に勉強の計画が立てやすくなります。
独学で勉強する
質の高い参考書がたくさん出版されています。合格者の方の中には過去問が最高の教材だったという人も多いです。独学で勉強することでお金がかからないだけでなく自分のペースで勉強を進められるというメリットがあります。
特に勉強しておくとよい分野
宅建の試験で出される4つの分野の中でも特に「宅地建物取引業法について」は基礎的な内容について問う問題が多く、「権利関係」は50題中14題と問題の数が最も多いので、この2つの分野は特に勉強しましょう。
まとめ
「宅地建物取引士」は国家資格であり、外国人でも受験できます。宅建に合格していると不動産関係の会社への就職は確実に有利になります。この記事が日本で不動産関係の仕事をすることを考えている外国人の方にお役に立てたらなら幸いです。
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